陽だまりクリニック理念

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命を診る。その人を診る。その人が自分自身とつながる時間を支える。

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医療とは何でしょうか。

病気を治すことでしょうか。

寿命を延ばすことでしょうか。

苦痛を和らげることでしょうか。

そのすべてが医療です。

しかし、私は30年以上臨床医として患者さんと向き合う中で、それだけでは医療は語れないことを学びました。

心臓外科医として11年間、私は生命の最前線で命と向き合ってきました。

目の前にある心臓に触れ、一つひとつの血管をつなぎ、一分一秒を争う現場で、「命を救う」とは何かを学びました。

その後、訪問診療・緩和ケアの世界へ進み、今度は病院ではなく、ご自宅という生活の場で、多くの患者さんとご家族の人生に寄り添ってきました。

そこで私が学んだことがあります。

人は、病気だけでは苦しまない。

人は、「分からないこと」に苦しみ、「孤独」に苦しみ、「未来が見えないこと」に苦しみます。

だから私は、病気だけを診る医師ではなく、その人の人生そのものを診る臨床医でありたいと考えています。

私は臓器を診ます。

心臓、肺、腎臓、肝臓、脳、血液検査、レントゲン、超音波、心電図、バイタルサイン。

医学的根拠を大切にし、感覚だけではなく、生理学・病態生理・画像診断・臨床経験を統合しながら、患者さんの状態を丁寧に評価します。

しかし、私の仕事は、そこで終わりません。

医療情報は、専門家だけが理解できれば良いものではありません。

患者さんとご家族が、「今、自分の身体で何が起きているのか」を理解し、納得し、自分らしい選択ができるようになることが大切だと考えています。

そのため私は、医学を患者さんの人生の言葉へ翻訳することを大切にしています。

難しい医学用語を並べるのではなく、「今、この身体では何が起きているのか」「これからどのような変化が予想されるのか」「今だからこそ大切にできる時間は何か」を、できる限り分かりやすくお伝えします。

私は、患者さんに希望だけを語ることもしません。

反対に、絶望だけを語ることもしません。

医学的事実を誠実にお伝えしながら、その方に残されている可能性を一緒に探していきます。

治療を続けることも一つの選択です。

穏やかに過ごすことも一つの選択です。

どちらが正しいということではありません。

その人らしい選択ができること。

それが最も大切だと考えています。

私は、終末期医療とは「死を待つ医療」ではないと思っています。

最後まで、その人らしく生きる医療です。

人生の最終章だからこそ、大切な人と笑い合う時間があります。

ありがとうを伝える時間があります。

許す時間があります。

感謝する時間があります。

そして、自分自身と静かにつながる時間があります。

私は、その時間を医学の力で支えたい。

身体の苦痛を和らげ、不安を軽くし、ご家族の心も支えながら、「今ここ」を安心して生きられる環境を整えること。

それが私の使命です。

陽だまりクリニックという名前には、「陽だまり」のような存在でありたいという願いを込めました。

陽だまりとは、特別な場所ではありません。

寒い日に、自然と人が集まり、ほっと一息つける場所です。

そこには無理も、背伸びもありません。

そのままの自分でいられる安心感があります。

私は、そのような医療を届けたいと願っています。

そして、もう一つ私が大切にしていることがあります。

それは、「安心」と「安寧」は違うということです。

安心とは、不安が和らぐこと。

安寧とは、自分自身とつながり、心が静かに落ち着いていること。

医療は安心を提供できます。

しかし、本当の安寧は、その人自身の中から育まれるものです。

私は、その過程を医学的根拠に基づきながら支える伴走者でありたいと思っています。

病気は、その人の人生のすべてではありません。

その人には、その人だけの歴史があり、大切な人がいて、大切にしてきた価値観があります。

だから私は、病気を診る前に、一人の人として向き合います。

医療とは、人と人との信頼の上に成り立つものです。

私は、患者さんやご家族に対して、誠実であることを約束します。

分からないことは分からないとお伝えします。

必要以上の期待も、不必要な絶望も与えません。

医学を誠実に行い、人として誠実に向き合います。

そして私は、これからも学び続けます。

医学は進歩します。

社会も変化します。

だからこそ、私は固定観念にとらわれず、新しい知見を学び続け、より良い医療を患者さんへ届けたいと考えています。

最後に。

私は患者さんを救うためだけに医師になったのではありません。

患者さん、ご家族、そして医療に関わるすべての人が、「この時間を共に過ごせて良かった」と思える医療を実践したい。

そのために、私はこれからも一人の臨床医として歩み続けます。

命には限りがあります。

しかし、その人らしく生きる時間には、限りない価値があります。

陽だまりクリニックは、そのかけがえのない時間を、医学と人間らしさの両方で支えるクリニックであり続けます。

院長 小見山 秀一

経歴

平成4年 東京女子医科大学 循環器科入局
平成10年聖路加国際病院 勤務
平成11年浦添総合病院 外科医長
平成13年埼玉東部病院 外科部長
平成14年大森大塚クリニック院長
平成17年陽だまりクリニック院長

資格

  • 医学博士
  • 日本緩和医療学会 認定登録医
  • 日本胸部外科学会 認定医
  • 日本外科学会 外科認定医
  • 日本循環器学会 循環器専門医